Kali Linux 2021.1にProxyChainsをインストールする
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Kali Linux 2021.1にProxyChainsをインストールしてみます。
ProxyChainsは、TOR、HTTP(S)、SOCKSなどのプロキシを利用してTCP(Transmission Control Protocol)接続をリダイレクトし、プロキシチェーンサーバーを作成するツールです。
プロキシチェーンを使用することで、IPアドレスを隠すことができます。Kali Linux上でツールを使用しているときに、IPアドレスは表示されたままになりますが、Proxychainsを使用している場合は、IPアドレスが隠されます。
ちなみにKali Linux 2020.2(最新バージョン)では、プロキシチェーンがプリインストール(標準インストール)されています。またProxyChainsをインストールする際は、KaliLinuxにTorをインストールする必要があります。
なお、サイバーセキュリティ対策や情報セキュリティ教育が目的でツールを利用しますので、悪用・違法行為が目的はございません。ツールを利用することで発生したトラブルや損失、損害(ウイルス感染など)に対して、一切責任を負いません。
■PC環境
Windows 10 Pro
VirtualBox6.1
Kali Linux 2021.1(Debian (64-bit))
■Kali Linuxを起動する
クリックすると、Kali Linuxが起動します。起動後、ログイン画面が表示されますのでユーザIDとパスワードを入力し「Log in」ボタンをクリックします。
クリックすると、Kali Linuxにログインすることができました。
ログイン後、上部メニューになる「ターミナルエミュレーター」をクリックし、ターミナルを起動します。
$sudo su
起動後、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。スーパーユーザ(root)権限に切り替えます。
■ProxyChainsのインストール
#apt install proxychains
切り替えた後に、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。ProxyChainsをインストールします。
Enterキーを押すと、インストールが開始され、途中で質問が出力されますが「Y」と入力し、Enterキーを押します。Enterキーを押すとインストールが再開し、しばらくすると完了となります。
■ProxyChainsの設定ファイルを確認する
#nano /etc/proxychains.conf
インストール完了後、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。ProxyChainsの設定ファイルを確認してみます。
Enterキーを押すと、ProxyChainsの設定ファイルの中身が確認できました。
ファイルの一番下の行へ行くと、[ProxyList]という項目があり、「socks4 127.0.0.1 9050」と記述されていますが、これはデフォルトのproxychainsのトラフィックが、ローカルホスト127.0.0.1とポート9050を経由するということです。
Torを使用し、proxychainsを使用する場合は、「socks4 127.0.0.1 9050」の下に「socks5 127.0.0.1 9050」という行を追加します。