ルフィ事件で注目を集めた通信アプリ「テレグラム」のデータ復元

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ルフィ事件で注目を集めた通信アプリ「テレグラム」のデータ復元について解説します。

「テレグラム(Telegram)」は、ロシアの起業家 Pavel Durov によって設立されたマルチプラットフォームのメッセージングサービスであり、政府のデータ要求を回避するためにオフィスの場所を開示していない。

テレグラム(Telegram)のメッセージは暗号化され、メッセージの消去時間を設定することで自動的に削除することができる。このことから悪用される、または犯罪に利用されるケースがある。

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警察当局の捜査幹部もスマホ消去されたデータや通信履歴などは、デジタル・フォレンジック(電子鑑識)という技術で復元してきているが、テレグラム(Telegram)の場合は難しいようだ。

だが、イスラエルのデジタルインテリジェンス企業であるCellebriteでは、UFED (Universal Foresenic Extraction Device) と呼ばれる携帯電話,スマートフォンのロックを解除しデータにアクセスできるシステムなどの一連の製品を作っている。

このCellebrite社が、テレグラム(Telegram)と同じような通信アプリ「Signal(シグナル)」がデータベースに保存しているメッセージへのアクセスを可能にする復号化キーを発見したという。これにより、メッセージや添付ファイルを復号化するためにロック解除されたAndroid携帯電話,スマートフォンで信号の暗号化を「クラック(暴く)」することができる(高度な技術を使用した)ことを示唆している。だが、アップルのデバイスiPhone)については言及していない。

しかし、通信アプリ「Signal(シグナル)」も、Cellebrite社の法執行機関で愛用されている電話ハッキングツールは簡単にハッキングでき、重大なセキュリティ上の欠陥があるとし、その内容をブログで投稿している。これは2021年の記事なので、現在、Cellebrite社の製品でテレグラム(Telegram)のメッセージを復元できるかどうかは私自身は知ることはできない。ただ、1つ言えるのは、復元するのは高度な技術が必要となる可能性があるということだけだ。