LINEは信用できるメッセージアプリなのか。

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LINEは信用できるメッセージアプリなのかについて書いていきます。

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日本ではスマートフォン・携帯電話所有者のうちLINE利用率が81.6%と高いものとなっているが、そもそも信用できるメッセージアプリなのかという疑問が私個人には湧いてくる。

www.sankei.com

ja.wikipedia.org

LINEの個人情報保護問題は度々取り上げられて、実際に情報漏洩が発生している。発生後、対策が講じられているだろうが、未来はそもそも不確実でまた発生しないという保証はない。

また、2022年11月にOpenAIによって開始されたチャットボットである「ChatGPT」に「アプリからスマートフォンの内部情報を入手することは可能ですか?」という質問をしてみると、権限を与えてしまった場合などには可能ですと回答している。また「アプリが不正にスマートフォンの内部情報を収集することもある」と回答している。これはLINEに限らず言えることなので、自分が利用するアプリの利用規約などはちゃんと確認し、インストールした方が良いと言える。ただ、ここで問題になってくるのが、「アプリを利用するユーザーがちゃんと利用規約などを読んで理解した上で同意しインストールしているか」という問題である。ほとんどのアプリの利用規約は長文で全ての文を読んでいる人は少なく、利用規約などを読まずに同意し、インストールしていることがほとんどである。

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また、書かれている内容を理解するには、大学レベルの読解力を要する。ある程度の読解力が必要となるため、それがない人は知らず知らずに、権限を与えてしまっていることもあるかもしれない、また若い人であれば周囲の雰囲気に流されて利用規約などを読まずにインストールしたということもあるので、注意が必要である。(余談ではあるが、世の中には知らず知らずに、価値のあるもの(個人情報や権限など)を企業に渡してしまっているケースがあるので、このことを理解する、また捉えるには、若いうちから勉強し、その後も学びは一生続くものだということもいえる。)

 

line.me

LINEの「パーソナルデータの安全管理(個人に関する情報)」を確認すると、取得したパーソナルデータの管理について技術的・組織的に厳重なセキュリティ対策を講じるとはなっているが、その続きには、「いかなる電子送信やデータストレージの方法も完璧ではなく、伝送経路(ある地点から別の地点へ送信するための配線)および当社のシステム上に保管されている間の侵入に対する完全な安全性を保証することはできません。」とも書かれているので、注意が必要である。

さらに、チャットボットである「ChatGPT」に「個人のパーソナルデータが盗まれる危険性はありますか?」という質問もしてみると、個人のパーソナルデータが盗まれる危険性はあると回答している。これはLINEに限ったことではない。

では、LINEにかわる安全な信頼できるメッセージアプリはあるのかという問題になってくる。

これもチャットボットである「ChatGPT」に「安全な信頼できるメッセージアプリはありますか?」と質問してみると、上記の回答がえられた。

この回答の中で最初に挙げられた「Signal」というメッセージアプリに着目する。このSignalは、独立した非営利団体で、開発は助成金や寄付によってサポートされ、主要なテクノロジー企業に縛られず、買収されることもないと現在のところはなっており(https://signal.org/)、テクノロジー企業に縛られない、買収されないということは、企業に個人の情報を収集される危険性は低いと考えられる。また、アメリカ国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員である Edward Snowden氏(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3)が、「SignalはChatGPTの回答にも書かれているWhatsAppよりも安全である」と言っている(https://www.thenews.com.pk/latest/776144-everybody-can-get-back-to-uninstalling-whatsapp-now-edward-snowden-after-signal-recovers)。さらに、Signalは、エンドツーエンドの暗号化を使用し、メッセージは送信前に保護されて、送信先のデバイスに到着したときにのみメッセージが復号化され相手が読めるので、配線に送信中は、保護されており、中身を見ることはできないようになっている(https://www.trustedreviews.com/news/is-signal-safe-4129801)。他にも、Signalは先程にも書いたように、営利目的ではない非営利団体が運営しており、オープン ソース プラットフォームであるため、セキュリティ研究者が脆弱性をチェックできるようになっている。

このように「Signal」というメッセージアプリはかなり安全性の高いアプリとなっているので、LINEよりもはるかに信用できるアプリではないかと考えている。

なので、筆者は早速、LINEのアカウントを削除し、Signalのアプリをインストールし使ってみることにした。なお、インストールする際には、電話番号が必要である。これは不便な点だ。インストールし、使うことにしたのはいいが、LINEを削除した後で問題が出てきた。それは、

・日本でのLINEの普及率が高く、Signalの普及率が低いこと。

・LINEの普及率が高く、その普及率を利用し、各企業や個人事業主が「友達追加」などのマーケティングに活用しているが、その恩恵を受けれない(割引クーポンの利用など)。

・日本でのLINEの普及率が高く、Signalの普及率が低いので、相手にLINE以外に新しいメッセージアプリをインストールしてもらわないといけないので、そのためになぜアプリをインストールしなければいけないのかを理解させないといけない。

・相手側には、Signalをインストールしないという意志がある場合もあるし、何のアプリをインストールするかは、個人の自由で、こちらは強制できない。

などである。最後にLINEの普及率などで気になったことと、言いたいことがある。まずは、気になったことは、そもそもSignalというのは、安全性が高く信用ができると判断できるメッセージアプリなのに、なぜ日本で普及しないのかというのが気になった。人には本来安全欲求というものが備わっているので、安心で安全なものであれば自然と広まりそうな気もするが、そこはなかなか難しいのだろうか。今後、Signalが日本でも普及することを期待する。

次に言いたいことは、LINEというのは、信用できるメッセージアプリかといえば決してそうではないが、普及率に関して言えば、日本でこれだけ高い普及率になったことは評価できるということと、LINEの利用規約をしっかりと読み理解した上でLINEを利用するのは個人の自由であるということだ。私は今回LINEのアカウント削除し、Signalをインストールしたが、これも個人の自由なので、読んだあなたがどうするのかは、「自分が判断し決めることである」。Signalのインストールの強制はしない。